初めての曲げわっぱのお弁当箱。せっかくなので、失敗したくないですよね? 同じ曲げわっぱでも、白木か塗装か、サイズ、形、ブランド等種類はさまざま。
曲げわっぱのお弁当箱の選び方について紹介します。
塗装で選ぶ
曲げわっぱは、塗装によってお手入れ方法が変わってきます。
木のまま=白木の曲げわっぱは、お昼にふたを開けたとたんにやさしい木の香りがします。
天然の木でできているため、吸湿性、通気性がいいのが特徴。程よくお米の水分・蒸気を吸い取ってくれるので、 お米の本来の、甘味、うまみ が感じられ、冷ご飯なのにおいしいのがメリットです。
その反面、油モノのおかずやケチャップなど色のついたものは染み込んでしまいます。
洗剤も使えず、汚れがつかないように使う必要があります。
漆コーティングされた曲げわっぱは、熱や湿気、化工薬品に強く、抗菌防虫効果があります。漆塗りのものは、丈夫で長持ち。
抗菌効果がありカビやシミも防止します。
ウレタン塗装は、漆塗りと同じく、耐久性、耐水性を高め、温度、湿度による変形変質やカビ、シミを防止してくれます。
漆塗りやウレタン塗装された曲げわっぱは、シミになりくく、たとえ汚れても中性洗剤で洗うことができるので、お手入れ簡単な反面、曲げわっぱの特徴の一つでもある、木の香り、調湿効果はなくなってしまいます。
風合いやお米のおいしさで選ぶなら、白木のものを、お手入れ簡単で選ぶなら、塗装されたものを選んでください。
サイズで選ぶ
食べる量は人それぞれたいがい決まっているので、サイズで選ぶのが一般的です。
曲げわっぱのサイズ | 対象 | 中に入るごはんとおかずの量 |
300cc~ | 子ども用 | お茶碗半分+おかずちょっと |
500cc~ | 女性用 | 軽くお茶碗1杯+おかず |
700cc~ | 男性用 | お茶碗一杯半+おかず |
同じサイズでもおかず少なめ、ごはんは浅く詰めるなど、中に入れる量は調節することができますが、わりとびっしりと詰めた方がおいしそうに見えますし、中でおかずが動かず、詰めやすいです。
ぴったりサイズがおすすめです。
形で選ぶ
曲げわっぱの形は、
- 小判型
- はんごう型
- ひな型
- 丸型
- スリム型
- 梅花型
- 二段型
色々あります。
通勤、通学の方は、持っているバッグとの兼ね合いも考えましょう。
高校生の娘は、とにかく荷物が多い。一番底に入れるには、 二段型だと、本やノートの収納のジャマになり、 小判型やスリム型が便利でした。
- ごはんが詰めやすい → 小判型
- 定番・おいしそうに見える → 小判型
- 持ち運びやすい → スリム型
- かわいく見える → 丸型 ・はんごう型
- たっぷり入る、お父さん向け → 二段型
- ごはんとおかずを分けたい → 二段型
です。
ブランドで選ぶ
曲げわっぱが有名なのは、秋田。秋田の曲げわっぱ3大ブランドは、大館工芸社、栗久、柴田慶信商店。いずれも秋田の職人が作る一級品です。
大館工芸社
1959年、堺谷哲郎により設立。丸太の買い付けから製材、曲げ加工、桜皮縫い、底入れ、仕上げまで一貫して行なっています。曲げわっぱをつくるのは、伝統工芸士5名を含む26名の職人。
伝統的な曲げわっぱはもちろんのこと、現代のライフスタイルにあったさまざまなデザインの曲げわっぱをつくり続けています。
大館工芸社で購入した製品は、修理や再塗装をしてくれるとのこと。長く丁寧に使えるのもうれしい。
→ 大館工芸社
栗久
「 くりきゅう 」と読みます。大館市に数多くある曲げわっぱメーカーのなかでも、ひときわ人気が高いつくり手。
人気の秘密は、「グッドデザイン賞」などに輝くモダンなデザインと使い心地を第一に考えた高い機能性。
→ 栗久
柴田慶信商店
樹齢200年以上の天然の秋田杉をつかって、伝統ある曲げわっぱをつくるメーカー。美しい製品は世界中で数々の賞を受賞し、創業者の柴田慶信氏は皇太子殿下の前で実演を行ったこともあるほど。
その一方、若手デザイナーとのコラボなど、現在の生活に馴染む、新たな製品つくりにも挑戦し続けています。
塗装はなく、白木の曲げわっぱにこだわるメーカー。フォルムも美しい。
柴田慶信商店で購入した曲げわっぱは、有料で修理、再塗装してもらえます。(応相談)
→ 柴田慶信商店
管理人が選んだ曲げわっぱ
曲げわっぱのお弁当箱を購入したきっかけは、娘が高校生になり、お弁当箱が必要になったこと。
せっかく買うなら、長く使えるいいものを。高校生にもメイドインジャパンの本物を・・という思いから、秋田の伝統工芸品にもなっているものがいいのではと思いました。
曲げわっぱ第一号は、秋田のふるさと納税の返礼品でいただいた、大館工芸社の曲げわっぱです。
曲げわっぱを作れるような職人さんは年々減っていきますが、日本の伝統を守りたいという気持ちも込めて選びました。
届いたのは、650ccの小判型、サイズは中。
大館工芸社の曲げわっぱのお弁当箱はすべてウレタン塗装が施してあり、曲げわっぱ初心者の私には、お手入れもしやすく、気に入っています。
曲げわっぱの1段、小判型のほとんどが、ふたをカパっとかぶせるタイプ。かぶせるだけなので、ふたと本体の間に隙間ができ、水気の多いおかずだとここから水分がこぼれるのがデメリットです。
次に、まんまるの曲げわっぱが欲しくて購入したのがこちら
二段ひな型です。ひな型の意味がわからずネットで購入したところ、楕円の形をしていました。二段のものは、ふたと底に溝がついており、重ねるときっちりしまります。
このあたりも職人技!
高校生の娘にもたせてみたところ、2段型は縦に高さがあり、バッグに収納しずらいことと、二段なので、650ccの小判型よりもたっぷり入り、 上350cc、下350cc合わせて700cc入ります。
おかずやごはんが少ないと長距離自転車通勤で、お弁当の中身が揺れて、 ぐちゃぐちゃになると夫用になりました。
夫は徒歩+電車通勤、通勤バッグの中もすいているので、持ち運びにも困りません。
最後に、この春高校生になり、お弁当箱が必要になる次女のために、前回欲しかった、丸形を購入。 上350cc、下350cc合わせて700cc 。丸形は、曲げわっぱ弁当のレシピ本に使われていることも多く、かわいい。
丸型二段もひな型と同様、ふたに溝がありぴったりしまります。ゴムバンドをすれば、ほとんど水分がこぼれるってことがありません。
いずれも大館工芸社のものです。
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